2004年11月16日
【世界最大9.866mの大門松】 地域活性化の見本
【世界最大9.866mの大門松】これは、長崎県の千々石町の、ボランティアグループの方が、
2001年のお正月に向け、
「千々石町から世紀の到来を発信しよう!」というコンセプトで作った門松です。
制作段階から申請、認定、そして広報など、
すべての段階において、とても参考になりますので、
地域活性化に関わる方々、ぜひお読みください。
●資金ゼロからのスタート
よくある話ですが、もともと資金に苦労されていたようです。
毎年ボランティアでイベントをされている、いつものメンバーが、
「今年はなにか面白いことを・・」と考えて思いついたのが、このギネス門松。
はじめてご相談をうけたのは、すでに年末近かったように思います。
そして、「いいですよ、サポートしますよ」と言ったことがきっかけで、
「ギネス申請できるんだ!」ということが励みになったのでしょう。
メンバーの皆さんがとても頑張って、90万円の事業資金を集められました。
ギネスというキーワードを使って、千々石町の発信になるとの考えに、賛同者が多かったということですね。
そして、それはまったく正しかったということが後々に証明されてきます。
●制作
随分苦労されたようです。
なにしろ、普通サイズの門松さえ作ったことがない方々そうですから。
とはいえ、皆さんの団結心と町を愛する気持ちで、
立派な門松が完成。
●広報
もともと、これは、千々石町を発信しよう!という目的がありますので、
広報しなくては意味がありません。
ここをきちんとわかっておられたところが、ほんとうにすばらしいと思います。
お正月にかけて飾りますので、
その前から広報をかけておられました。
その成果は、
目を見張るものでした。
門松を飾っているのは、橘神社。地元のシンボル的な神社です。
その神社の鳥居をはさむようにして飾ってたのですが、
このギネス門松を見るために、とてつもない数の人が拝観に来たそうです。
ルート変更してわざわざ見に来た観光バスもあったようです。
これは事前広報の成果でしょう。
「ギネス申請をする門松を飾ります」という感じになると思いますが、
ここで重要なのは、まだ申請すらしていない、ということです。
つまり、メディアが取り上げたのも、拝観者が大勢訪れたのも、
「ギネス」というキーワードに惹かれたということであって、
それが本当にギネスに認定されるかどうかは、二の次である、ということです。
つまり、「ギネスに申請します」というキーワードで、
集客効果が十分ある、ということですね。
●パフォーマンス
拝観者を楽しませるパフォーマンスも、とても参考になります。
ギネス申請をする際には、
正確な計測を行ないますので、
デジタルの計測器で、地味に大きさを測ります。
ところが、ボランティアグループの方々は、
それ以外に、「ジャンボ巻尺」のようなものを使って、
擬似計測(パフォーマンス)も行い、
拝観者を楽しませていました。
こういう精神は、とても参考になりますね。
●申請
門松を取った後、申請の準備にかかります。
かなり急ピッチに進み、2ヶ月程度で申請をしました。
●認定
申請をしてから半年近く経ち、
ギネス社から「認定証」が届いたときには、
わたしも涙を流して喜びました。
●記者発表
その後、すぐに記者発表を行われました。
このスピード感と、広報の大切さが分かっているところ、見習うべきところです。
記者発表には、10社程度の新聞社・TV局が来ていたことを覚えています。
もちろん翌日からしばらくのあいだ、地元の新聞・TVは、ギネス門松の話題で大賑わいです。
この効果、町にとってはこころから嬉しい効果ですね。
●後々にも活用
その後の活動も見習うべき点はたくさんあります。
たとえば、記念品の発売。
年賀はがきや記念酒の販売をされたそうですが、
すごい売れ行きで、すぐに売り切れたそうです。
また、翌年(だったと思います)も、
門松制作を行い、集客につなげたそうです。
ここでポイントなのですが、
このときには、ギネス申請をしなかった、ということです。
これでいいのです。
なぜなら目的は、千々石町の発信と、観光客誘致です。
ギネス認定云々は通過点。
いったん「ギネス」で話題づくりをしていれば、
同様のイベントを行なうだけで、十分に集客ができます。
もっと効果を持続させたければ、
同様なイベントを毎年行ない、
たま〜にギネス申請をすればいいのです。
千々石町に半年程度関わらせていただいて、
地域活性化について、様々なヒントをいただきました。
また、私にとっても、はじめての認定案件でしたので、
とても思い出深い記録です。
●追記
ところで本題とは関係ありませんが、
この門松、9.866mなのですが、
実際はもっと伸ばすこともできたそうです。
長さは、地元のシンボルである橘神社の鳥居にいちばんしっくりくるように、という決め方をしたそうです。
こういうところが、町への愛を感じられていいですね。
ところで本題とは関係ありませんが、
この門松、9.866mなのですが、
実際はもっと伸ばすこともできたそうです。
長さは、地元のシンボルである橘神社の鳥居にいちばんしっくりくるように、という決め方をしたそうです。
こういうところが、町への愛を感じられていいですね。

