2005年02月17日

清水式広報論 地域活性化編 2−2.【ギネス記録挑戦会でメディアスパイラルをまきおこせ!】(意図的に

さて、清水式広報論 地域活性化編 の続きです。
多くの地域団体では、恒例のイベントを活用して地域の活性化・観光客の誘致に励んでいるわけですが、少し工夫すれば、最小の投資でもっともっと大きな効果を得ることができる、ということをずっと書いてきました。

特に、地域団体でおろそかになりがちなのは、マスコミ活用です。
前回は、マスコミに対しての情報提供に、よりいっそうの工夫をすることによって、
継続的にマスコミに取り上げられる「メディアスパイラル」という現象について書きました。
このスパイラルが回り始めると、ほんとうにラクになります。

そして、最終的には、「○○町を全国に発信する」という、大きな目的が果たされることになります。


メディアスパイラルについては・・・
清水式広報論 地域活性化編 2−1.
・・>> http://blog.sekaikiroku.com/archives/13999079.html




メディアスパイラルが起こる条件として「情報がインパクトを持っていること」と言いました。
「えーー、うちの町には、そんなインパクト性なんてないよーー」と考える方もいるでしょう。

ダイジョウブです。

ニュースは作ることができるからです。
メディアスパイラルを意図的に作り出しましょう。

多くの地域が開催する恒例のイベントを工夫することが必要です。
肝心要の「ニュース」にピカイチの要素を持たせるのです。これがなくては始まりません。

私は今まで、ギネス記録申請コンサルタントとして、数々の地域活性化イベントに携わってきました。
みなさんにもおなじみの「世界一大きな○○を作ってギネス申請しよう」といったイベントです。
ニュースでもよく見ますね。

そして体験として得られたことですが、ギネス記録挑戦会をします!といったニュースは、マスコミ受けがダントツに良い、ということがわかりました。

こういう情報のことを「ニュース性が高い情報」というのですが、「ギネス記録挑戦会をしますよ。よければ取材に来てください」といったことをマスコミに情報提供すると、高い確率で報道されます。

さてここで、意図的にメディアスパイラルを起こすためのポイントをまとめてみましょう。
ただしここでは、ニュース素材として「○○町がギネス記録挑戦会を開催」という前提にしておきます。
なぜなら、マスコミ対策においては、ニュース素材がなによりも一番のポイントであり、素材がわるければ、どんなテクニックを使っても、メディアスパイラルなんて起こりっこないからです。

では仮に、私の住む京都市で、京都のおいしい豆腐をPRするために「世界最大の豆腐」を作るイベントを開催すし、ギネス記録として申請することにしましょう。(仮のお話ですよ。)

そして、メディアスパイラルを起こすために、どういったポイントを抑えればいいかを考えてみましょう。

目的は、イベントそのものの成功、つまり集客と、京都の豆腐のPRです。


●お知らせリリース

まずは、プレスリリースです。
イベントの1ヶ月ほど前、そう、ずいぶん前にプレスリリースを配信します。
このリリースでは、「世界最大の豆腐づくり」イベントを行いますよ、というお知らせとともに、ギネス記録申請しますよ、ということも知らせておきます。
記者の方にちょっと気にしてもらう、ということを意識します。
後にもう一度リリースを配信しますが、そのリリースで確実に取材を得るための準備と思ってよいと思います。
そうは言っても、けっこう高い確率で取材が入ると思います。

ニュース性を高めるための工夫として、
「京都の有名な職人5名が集合。大きいだけではなく最高級の味」
「できあがった豆腐を丹波産のお味噌でお味噌汁にして試食会を開催」

といった動的な要素を入れるとよいでしょう。


●イベント告知リリース

イベントの7日〜10日前に、もういちどリリースを配信します。
このリリースでは、集客を意識します。
前回のお知らせリリースで反応のあった記者の方には、かならず届くように注意が必要です。


ここでは、「あと10日、準備は万全。」といった情報を加えるのもよいでしょう。
また、一般参加者を募集している、との情報も必要です。
そして、このイベントの背景となる「京都市では、地域の方とのコミュニケーションをより深め、また京都のよさを再確認してもらうために、今回のイベントを企画した」などの情報があると、ニュースにストーリーが加わり、成功する確立が高くなります。

そして、このリリースでは、もうひとつポイントがあります。
10日後に控えるイベントに、多くのマスコミ取材が入ることを意識する必要があるのです。
ですから、「当日取材を希望される記者の方は、どうぞ」といった内容も必要です。

そして、記者の方が「よし、取材に行こう」と思うためのポイントとして、「面白い絵が撮れることを期待させる」内容にします。
つまり、報道したとき映像や写真にインパクト性があるということを期待させるのです。

このイベントの場合は、お味噌汁の試食会を開催することも面白い絵を想像させますし、豆腐作りに一般の方の参加をOKすることもよいでしょう。

ちょっとした工夫が大切です。


●イベント報告リリース

イベント終了後、その結果を写真とともに情報提供するリリースです。
イベント終了後スグに配信できるよう、事前に準備を整えておきます。
情報が新鮮でなくなったら情報としての価値が大きく落ちますので、かならず事前に準備します。

FAXなどで配信する場合は、写真を入れてもつぶれてしまうのですが、記者の方から「この写真、鮮明なのがあればください」といった問い合わせを引き出す要因にもなりますので、写真は必要です。

また、イベント主催者の考えなどをリリースに盛り込むのもよいでしょう。
取材前には、こちら側と記者の方をつなぐ要素はリリースしかありませんから、「人」が見えるリリースを心がけるのもポイントです。

このリリースでは、「今回のイベントでできた豆腐を”世界最大の豆腐”としてギネス申請します。またお知らせします」という内容を加えておきます。


●ギネス申請報告リリース

出来上がった豆腐についての資料などをまとめ、ギネス社に送付した後、「京都市では、地域の方とのコミュニケーションを深め、京都のよさを再認識するために、”世界最大の豆腐”づくりイベントを地域参加型で行った。できあがった豆腐をギネス記録として申請した」というリリースを配信します。

このリリースでも、「ギネス申請の結果はまたお知らせします」という内容を加えておきます。

●ギネス認定報告リリース

ギネス社から、ギネス申請の結果が送られてくれば、その結果にもとづいた情報をリリースします。
もし、めでたくギネス認定という結果が得られれば、また大きく報道されるでしょう。



書いてみると少ししつこく見えますが、実際は続けざまにリリースをドンドン配信するわけではありませんのでダイジョウブです。「価値ある情報を正確に提供する」ということをこころがければよいのです。

このように計画的なプレスリリースをおこなっていくと、間違いなくメディアスパイラルは起きます。



ニュース素材がよければ、メディアスパイラルは自然と起きることがあるのですが、
このようにニュース素材としてダントツな素材を使うことによって意図的に起こすことができます。



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